日本マクロビオティックの第一人者・山村慎一郎先生に、ココロも体も元気になれるテクニック&レシピを聞きました。親子でおいしく食べて健康になれる、そんなおウチご飯を紹介。
今回のテーマは多くの子どもやママが悩んでいるアレルギーについて。ママが食べるご飯が子どもに大きな影響を与えるなど、思いもよらないお話を聞いてきました。

食を通じて子どもの教育指導を行う
山村慎一郎先生
教えてくれるのは…
食を通じて子どもの教育指導を行う
山村慎一郎先生
マクロビオティックの食事指導者。99年、アメリカで本格的にマクロビオティックを学び、陰陽五行と望診法に出会う。帰国後に『ゴーシュ研究所』を開き、望診法をベースにした食事指導を始める。全国の食養講座で講師として活動。

Q.アレルギーで悩む子どもやママがとても多いように思います。原因は何でしょう?
アレルギーは油と砂糖の摂り過ぎが原因

アレルギーと言ってもいろいろありますが、今回は鼻炎、アトピー性皮膚炎、ぜんそくについてお話しましょう。現代医学では発作が起これば薬でそれを抑えるのが主流。じゃあ、なぜアレルギーになるのか? 実はその原因はよく分かっていないんです。動物の毛やハウスダスト、花粉などといわれますが、それは発作を起こす引き金であって原因ではないと私は考えています。鼻炎で例えるとスギやイネ、ヨモギなどの花粉に反応して症状が出てしまう。粘膜が弱っているから体が花粉に反応するんですね。粘膜が弱る原因は甘いモノ。砂糖の摂り過ぎに繋がるのです。前回でもお話しましたが、糖分は細胞をゆるめます。ゆるまった細胞は水分コントロールができなくなり、粘膜に影響が出ると考えられます。また、油も甘い味に含まれるんですよ。油を使ったら甘みが出て味がまろやかになるでしょう。気を付けないといけないのは台所の排水溝と同じで、油は腸を汚します。汚れれば掃除をしなくてはいけませんよね。腸の掃除をしてくれるのは食物繊維。でも、昔に比べて食物繊維を食べることが少なくなった現代では、溜まっていく一方なんですね。

 
Q.何を食べれば原因を解決できますか?
肉・魚・油は食べ合わせがキモ!
まずは油を溶かす食材を食べること。辛いものがいいですね。大根、玉ネギ、ショウガ、ニンニク。あとは柑橘類です。肉や魚(油は動物性の脂も含まれる)を食べるときは、こういった食材をいっしょに食べるようにしてください。組み合わせが難しいって思う方も多いと思いますが、いたってカンタン。トンカツといえばキャベツの千切りやレモン、刺身はツマ(ダイコン)、焼き鳥はネギなど私たちが昔から馴染みのある食べ合わせです。あとはカルシウムをしっかりと摂りたいですね。砂糖や油を食べると体が酸化します。酸化した体を元(弱アルカリ性)に戻すためにカルシウムが必要なんです。海草類がとてもいい。ワカメの酢の物は最適です。要注意なのが、乳製品。カルシウムは豊富ですが脂肪分が多いので控えたほうがいいです。呼吸器系を弱めるので鼻炎がある人は特に摂取しないように。そして普段から砂糖と油を控えることですね。ポイントは1回の量を減らすのではなく、まったく食べない日を作ること。私が勧めているのは1週間のうち連続して3日間食べない。この間に砂糖や油で弱った部分を修復して、正常に戻そうと頑張ります。この3日間のおやつは果物や砂糖を使っていないせんべい、おにぎりなどにしてください。
 
Q.食べ物に気をつければアレルギーは解決できますか?
食事だけではダメ!体のメカニズムは出すことが中心
アレルギーを治すあるいは予防するコツは、よく動いて排泄をしっかりすること。実際に生後3、4ヶ月からアレルギーに悩んでいたけど、小学校に通う頃になるとピタッと治まるという例がいくつもあります。小学校で思いっきり体を動かして遊んだりすることが多くなるからですね。その後、大学受験の頃に再発するパターンが多い。勉強ばかりで体を動かさなくなるのと、ストレスが原因だと考えられます。体のメカニズムは出すことが中心なんです。みなさん何を食べればいいか、体にいい食べ物は何か? と考えます。もちろん食事は大切ですが、同じくらい出すことがとても大切。それは排泄だけでなく発散することでもあります。笑う、歌う、踊る、作るなど、表現することです
 
Q.赤ちゃんの頃からアレルギーが出るということは、お母さんにも原因があんでしょうか?
お母さんと赤ちゃんは一心同体!
大いにあります。子どもがお腹にいるときは、お母さんが食べたモノが子どもの栄養になります。しかも成長のために子どもには10倍に濃縮されて吸収されるので、影響も大きいわけですね。母乳も同じ。お母さんが食べた栄養分が濃縮されて母乳になりますから。チョコレートなんかの甘いお菓子や揚げモノなどを食べ過ぎていると、子どもがアレルギーになるリスクが高くなります。特にパン食のお母さんは気をつけて欲しい。洋食が好きな人も週に3日は和食にするだけでぜんぜん違います。子どもが大きくなっても同じで、お母さんが便秘だと子どもも便秘になります。同じモノを食べていますからね。お母さんと子どもは自分で思っている以上に繋がっていますよ
 
 
 


ノンオイルの玄米ポタージュ

ショウガの香りが優しいあっさりポタージュ。朝食にもおすすめ。

材料(4人前)
カボチャ 200g
玉ネギ 1/2コ
ショウガ 2片
玄米ごはん 茶碗1杯半
昆布 5cm角
白みそ 大さじ1(なくてもOK)
自然塩 小さじ1(なければ家庭にある塩で)
水 1リットル
※昆布がなければ昆布茶を小さじ1でも代用できる。その場合、塩は入れない。
作り方
カボチャ、玉ネギ、ショウガは薄切りにし鍋にすべての材料を入れる。圧力鍋なら圧力が上がってから10分、普通の鍋なら沸騰してから弱火で20分煮る。

冷めたらミキサーかブレンダーにかけてできあがり。
夏は冷たいスープとしてもオススメ。お好みでシナモンパウダーをふっても◎




ひじき味噌の海苔巻

磯の香りが広がる野菜たっぷりの海苔巻き。ニンニクがアクセントになって食べ応えあり。

材料(6本分)
ひじき 1袋(19g)
 ┌ニンニク 1/2片
A│麦みそ 大さじ4~5
 │黒ゴマ 大さじ2
 └トマトペースト 大さじ1~2
蒸したカボチャ 1/4コ
赤ピーマン(パプリカでもOK) 2コ
青ジソ 12枚
焼きのり 6枚

○作り方
フライパンか鍋にひじきと200ccの水を入れて火にかけ、沸騰したら火を止めてフタをして10分おく。こうすれば、水で戻すより時間短縮。

戻したひじきとAの材料をフードプロセッサーでペーストにする。

赤ピーマンは千切りにして大さじ1の水と塩(ひとつまみ)で水炒めにする。

焼きのりに玄米(白米)ご飯をのせ、2のひじき味噌、青じそ、赤ピーマン、カボチャを真ん中に置いて巻く。(中に巻く材料はお好みで)





千切り大根の香りサラダ

戻し汁をそのまま使うから、千切り大根の甘みが凝縮。ポリポリとした食感も小気味いい。
○材料(2人分)
千切り大根 1袋(80g)
 ┌レモン汁 大さじ2
A│おろしショウガ 少々
 └白しょうゆ 大さじ2
(なければしょうゆでOK)
キュウリ 1本(千切りに)
赤玉ネギ 1/2コ
青ジソ 5~10枚(千切りに)
クルミ 少々
○作り方
150ccの水で千切り大根を戻す。戻し汁もそのまま使うので絞らない。

戻している間にAの材料を合わせておく

赤玉ネギは薄く千切りにし、水によくさらして絞る。

すべての材料をボールに入れて混ぜ合わせる。
最後にクルミを散らして完成。


レシピの考案は
ericoさん

京都・北山の完全菜食ビーガンカフェ『ピンパンカフェ』の店主で、山村先生の講座『名古屋山村塾』の塾生。また、先生の講演会や『ericoのお料理教室』を定期的に開催。

HP→http://www.nadi-kitayama.com/cafe/
ブログ→http://pingpangcafe.blog.shinobi.jp